2007年04月30日

【面接】自分を知れ!尚且つ、売れ!

 面接も商売と一緒!企業にとって自分がいかに価値の高い人間であるか、ガンガン売り込まなければなりません。
 その価値基準には2つがあります。資格や経験に基づく能力的価値と、性格・気質等の会社組織の一員として順応する為の人的価値です。

 能力的価値は、職務経歴書や履歴書などからある程度は読み取れます。が、人的価値の判断は、適性診断等の試験的な物があるにせよ、最後は「面接」で決められてしまいます。
 それは、貴方がどんなにプライベートでパンダ募金に多額の募金をしていようと、どんなにプライベートで成分献血をしていようと、どんなにブライベートで蛍の墓を見て号泣していようと、面接が駄目なら全て駄目。

 能力的には充分な筈なのに就職活動の結果が伴なわない、そう感じる人は人的資質価値の売り込みを上手く出来ているかどうか、振り返って考えてみなければなりません。

 さて、人的価値の判断の為、面接時に聞かれる質問の例に「貴方の長所と短所をそれぞれ説明して下さい」という定石がありますが、これにスラスラと回答が出来ますか?
 人間、実は自分の事が一番分っていない、的な例えもある通り、自分を的確に説明する事は案外難しいもの。まず、自分自身がどんなものかを、客観的に知る為に簡単に出来るエゴグラムをやってみては如何でしょうか。

エゴグラム
http://www.egogram-f.jp/seikaku/


 エゴグラムをやってみると、自分で気付いていない部分も指摘され「俺ってこんな風か?」と思う部分もあるかもしれません。一度、エゴグラムの結果について周りの人に教えた上で、自分の性格についての意見を求める事で、他人から見た客観的な「自分」というものがハッキリします。

 さて、「自分」が分かった所で、どうするべきなのでしょうか。

 例えば「短気で我慢する事が苦手」という結果が出たとします。だからといって、明日から急に気が長くて我慢強くなれ、と言われても無理ですよね。性格は急に変えられるものでは有りません。ここで押えておくべきは、性格はある局面では長所にもなり、別の局面では短所にも成り得るという事です。

 先程の「短気で我慢する事が苦手」という欠点は、逆に言えば「バイタリティに溢れ、直ぐ行動に移せるできる」という長所に変える事が出来ます。
 また、「冷静に物事を分析し、的確な判断ができる」という長所も、場面によっては「理屈っぽく考えてばかりいる事で、好機を逃す」という短所に変わってしまう事もあります。

 という点を踏まえれば、先の「短気で我慢する事が苦手」という人が、「貴方の長所と短所をそれぞれ説明して下さい」と質問された場合、

「自分は人よりも行動力があり、業務に対して直ぐに動く事が出来ます。但し、それが逆に軽率な行動になってしまった経験もあり、それ以来、事ある毎に自分を戒めて行動しているつもりではあります。
 是非、仕事で至らない点は御社で容赦なく御指導を頂きながら、自分の行動力を長所としてフルに発揮できるようになりたいと思っております。」

と言う形で、自分を把握し、全てを長所に“すり替え”て自分を売り込みましょう。

 面接において、自分の本質から外れたアピールでなければ、多少の“演出”は許されると思います。なにせ、面接で採用されて初めて「自分」の価値を発揮できるのですから。

 面接では名演出家を目指しましょう!


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Posted by ヒューマネット at 12:09│Comments(0)就職のアドバイス コラム
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